【JICAアフリカ障害者研修 研修員インタビュー⑥】
カツチュウアンジョ シーベンさん(ナミビア、副大統領室障害局)
2017年07月03日 国際協力/海外活動
6/8より始まったJICAアフリカ障害者研修にはアフリカ6ヶ国(レソト、モザンビーク、ナミビア、セネガル、タンザニア、ジンバブエ)8名の研修員とレソト人手話通訳者1名が参加しています。
本日は、副大統領室障害局でイヴォンヌさんと共に障害者関連事業に従事しているカツチュウアンジョ シーベン(KATJIUANJO Sieben)さんに、ナミビアの現在の仕事や障害課題ついてうかがいしました。シーベンさんご自身、生後間もなくポリオにかかり、車いすを利用する障害当事者です。現職では、障害者登録やリハビリテーション計画、ニーズの分析、州レベルでの月間報告書の作成等を行っています。
○なぜこの現在の職業を選んだのですか。
現在の仕事につく以前は、病院で障害者になった人たちに対する相談をボランティアベースでしていました。現在の仕事の空きがでたので申込み、障害者枠で採用されました。私はいつも喜んで障害者の役に立ちたいと思っていますし、ナミビア政府で私の知識を活かしたいと考えました。
写真1 自立生活センターSTEPえどがわ訪問
○シーベンさんが変えたいと思うナミビアの障害者課題はなんですか。
建物へのアクセシビリティ、交通機関のシステム、教育システムです。車いす利用者用が乗車できるバスは数台しかなく、ミニバスはアクセシブルではありません。警察署やその他重要な政府機関の建物にはエレベーターがありません。ほとんどの地域の学校は2階建てで、階段しかありません。
写真2 講義中の様子
○日本に来て興味深いと思ったことはありますか。
江戸東京博物館にいきましたが、とても面白く、興味深かったです。西洋の影響を受ける前の東京の様子がわかったのが良かったです。
写真3 リフト付きバス体験
シーベンさんのキャリアのスタートは縫製業だそうです。ミシン使うのはナミビアでは女性の仕事。男性はやりたがらない仕事だそうですが、気にせず仕事を始め、その後現地語通訳等に従事したそうです。「こうして自分の人生を振返り、今、日本にいることを考えると、随分遠くまできたものだと感慨深くなる・・・。」と話されていました。障害者である自分に誇りを持っていると語るシーベンさんに、これまでのことをもっとうかがってみたくなりました。
日本で誕生日を迎えたシーベンさん。研修の合間にみんなでお祝いをしました!
写真4 誕生日をみんなでお祝い
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